ポータブルトイレの使用方法

Category : 介護の基礎知識

通常のトイレ使用が難しいときに使用する器具

ポータブルトイレは、トイレまでの移動が困難な人や、住宅内のトイレのスペースが狭く車椅子で移動するのが難しい場合に使用する介護器具です。

持ち運び用ができるアウトドア用の椅子のような形状をしており、室内の使用しやすい場所に置いて使用します。

日中はトイレで排泄をすることができるという人も、夜中の急な便意や尿意に備えて室内においておくと安心です。

ポータブルトイレの使用が勧められるのはベッドで自力で起き上がることができ、座位を保つことができる人です。

近年流通しているポータブルトイレは機能面だけでなくデザイン面も大変すぐれたものが多く、室内に置いておいてもそれほど違和感を感じないでいられます。

蓋が付いていて使用をするときに自分で上げられたり、レバーで肘掛けの高さを調節することができたりと便利な機能がつけられています。

なおポータブルトイレは介護保険の対象となっているので、自宅に置きたい場合には1割負担でレンタルをすることができます。

介助者はポータブルトイレを使用したあとには、できるだけ速やかに片付けをするようにします。
また室内に置いておくとはいえ、丸見えの状態になっていると落ち着いて排泄ができませんので仕切りをつくったり、付きそうときにタオルで隠したりしてプライバシーを守るように気をつけましょう。

介護用のベッドがあるとより便利

ポータブルトイレが使用しやすいのは、介助用ベッドの脇においておくという方法です。
介助用ベッドは脇に介助バーという手すりがついているので、横になった人が体を起こし座位をとるのに便利です。

自力で使用する場合にはまず座った体勢でズボンを下ろし、介助バーを使って腰をトイレの便座に横滑りさせます。

立ち上がることができればかなり動作は楽なのですが、座ったままでも比較的使用がしやすいので場所を決めて練習をし、できるだけ早めに慣れてもらうようにします。

介助者が起き上がりから手伝う場合にはまず向かい合った体勢で肩に手を乗せてもらい、腰を抱えるようにして体を起こします。

立ち上がることができたら介助者の体に捕まって支えにしてもらい、倒れないように気をつけながらズボンを下ろします。

大切なのは介助者だけが支えるのではなく、介護を受ける側の人にしっかり体を掴んでもらうようにするということです。

ポータブルトイレでは、ポット部分に排泄物を貯めておき、介助者があとから取り出して処理をしていくことになります。

しかしこうしたトイレの片付けは介助者にとって精神的な負担になるものなので、できるだけ楽に行えるよう凝固剤を使用するタイプや水洗式のものにすると清掃にかかる手間を大幅に軽減できます。