介護福祉士の試験の難易度

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介護福祉士は高齢化社会には欠かせない人材で、介護施設や医療機関、訪問介護の現場で高齢者や障害者、病者の食事や排せつ、入浴の介助などを行う国家資格です。
資格を取得するにあたっては、一定の受験資格が必要になります。
1つは福祉系の専門学校や大学などを卒業することで、もう1つは介護に関する実務経験が3年以上あることです。
いずれかを満たせば受験できますが、現時点でいずれも満たしていない場合には、直ぐに受験することができないため、その意味ではハードルが高い試験といえるかもしれません。
ちなみに2012年の資格取得者のうちわけをみてみると、約98000人の資格取得者のうち養成校を卒業した人が約11000人、3年以上の実務経験を経た人が約83000人と8割ほどの人が実務基準をクリアしています。
もっとも、今後の受験では受験資格における難易度がアップする可能性があります。
国の方針によると、受験にあたっては実務経験3年に加えて、450時間に及ぶ実務者研修の受講が求められるのです。
450時間のカリキュラムをこなすには、少なくとも6か月以上の期間が必要とみられており、夜勤があるなど重労働で不規則な介護の仕事で実務経験を積みながら、研修も受けなければならないとなれば、難易度は格段にアップするかもしれません。
高齢化社会が深刻化する中、介護福祉士への需要は高まる一方ですが、国としては介護福祉士のスキルアップとともに、地位向上や待遇向上を目指す狙いがありました。
一方、受験希望者や介護の現場からは、研修に時間が割けないといった声や、ハードルが高くなることによる人材不足を懸念する声が上がり、当初2012年度から移行予定だったのが、2015年度から本格導入という方向に動いています。
受験者としては国の方針に左右される状態に置かれるため、その影響を受けない早い段階で受験してしまうのがいいかもしれません。
なお、試験は120問の筆記試験と、筆記試験合格者のみ受験できる実技試験で構成されています。
筆記試験の合格基準は約60%とされますが、その年によって50%台のこともあれば、60%台の半ばのこともあります。
実務での知識を深めるうえでも、安心なのは70%程度は正答できるようにしたいものです。
実技試験はわずか5分という試験時間で、与えられたテーマに従った実技を、モデルを相手に実践します。
なお、日本介護福祉士養成施設協会で実施される32時間の介護技術講習を受講さして修了認定を受けた方や、実務経験3年以上で2012年度以降に実務者研修を修了した方は、申請により実務試験が免除されます。