Posted in 介護の基礎知識

被介護者とのコミュニケーションについて

被介護者と円滑にコミュニケーションを取る方法について説明

介護の仕事は、いい意味でも悪い意味でも「人」と常に関わる仕事となっています。

介護士として現場で仕事をしていくときは、当然介護を受ける高齢者と密接な関わりを持っていくことになります。
また施設の別の介護士や送迎、清掃などの他のスタッフ、さらに地域の社会福祉士や相談員といった人たちとも連携をしていかないといけません。

介護士の仕事をしていく上で、最も難易度が高いといえるのがこの人とのコミュニケーションのとり方です。
とりわけこれから介護を担当していく高齢者の方とどう関わり、どう信頼感を得ていくかということが重要になってきます。

被介護者である高齢者とうまくコミュニケーションをとっていくためには、まずは介護を受けるということに対して精神状態を理解していかないといけません。
高齢になってくると目や耳などの器官の能力がどうしても落ちてきてしまいますし、物を話そうとしても過去のことをうまく思い出せなくなってきます。

若い人同士の話ではポンポンとテンポよく会話をするのが当然でも、高齢者を相手にする時に同じように接してしまっては、うまくコミュニケーションをとることができません。
重要なのは相手に合わせてコミュニケーションをとっていくことです。
こちらから一方的に何かを要求したりするのではなく、相手の話を聞いて、そこから必要な介護をしていくという姿勢が求められます。

行動の裏にある問題点を注意して考える

家族や介護施設で接する高齢者とのコミュニケーションでは、しばしば「なんであんなことをするのかわからない」と感じる場面があります。
部屋を掃除しようとすることを強く拒絶したり、いらないとわかっているようなものを室内に集めたりといったようなことです。

そうしたときに「年寄りは頑固だ」「わざとこちらのやることに反抗している」というような捉え方をしてはいけまsねん。
まずどうしてそうした行動をとるのか、ということを一緒に考えていくことが重要になってきます。

室内に入られるのを嫌がったり、ものを溜め込んだりする行動の裏には「自分のことを責められたくない」「捨てるのが怖い」といったような不安感があるものです。

お互いに意固地になってしまうと、ますます対立して介護をしていくことができなくなります。

頑固な高齢者に対してはついついやりこめたり、力で言うことをきかせようとしてしまいがちですが、そうした上から押さえつけるようなコミュニケーションは、相手に人間らしい尊厳を損なわせてしまうことになるものです。
「自分が人間として扱われなくなった」と感じると脳の機能は一気に萎縮してしまうので、認知症など重い症状が発症する危険があります。