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人手不足の介護業界

介護業界がなぜ人手不足なのか

介護に関する求人は、他の業界に比べてかなり多く出されています。
これは高齢者の数が年々増え続けていることに加え、介護の現場で働く人の離職率が高くなかなか人材が定着しないという問題が背景にあるためです。

介護業界における人材不足はかなり以前から伝えられており、アンケート調査によると全国の介護事業所のうち約6割が「人手不足と感じる」という返答をしています。

介護の仕事の人材不足は2009年に一旦改善の傾向が見られたものの、その後右肩上がりに上昇してきており、ここ10年で最高の数字となってしまいました。
ただ、好景気になったことから事業所で人手を増やそうとして人手不足になっているというプラスの要因もあるにはあるのですが、それでもやはり根本的な部分としては絶対的に介護人材が不足しているということがあるでしょう。

一方で介護の仕事は医療系の仕事とは異なり、特別な資格や経験が必要ないという特徴があります。
全く未経験で就職する場合には、介護職員初任者研修という基本的な介護について学ぶ短い研修を受けることが通例になっていますが、それさえすめばすぐに介護の現場で働くことが可能です。

入り口は広いのですが、やはり出口も広くなってしまっているところが問題になり、事業所によっては入っては辞めを繰り返す自転車操業の状態に陥ってしまっています。

人材不足を解消するために今後していくべきこと

介護業界において人材不足がもたらす問題は深刻です。
というのも未経験者が多いこの業界においては、できるだけ長く勤務をしてもらい、そこで技能を身に着けていくということが必要になってくるからです。

介護業界に新たに就職をした人のうち、約半数は1年以内に辞めてしまうというデータもあります。
短期に人が入れ替わりすることで、結果的に高度な介護を担当できる人材が育成できないという問題が出てくるのです。

なぜ介護の仕事に人材が定着しないかというと、まず待遇面の悪さということが問題になってきます。
保育関連の業界と同じで国や自治体から介護報酬を受けて経営をしていることから、経営判断で自由にサービスを追加したり料金設定をしたりすることができません。
そのため特定の事業所だけが給与や待遇を高めてよい人材を集めるということができにくく、結局どの事業所も人手不足になるというような悪循環が生まれています。

介護の現場の仕事は力仕事が多く、夜勤も伴うため体力がなくなってくると勤務が出来なくなってしまいます。
人材が足りなくなるとますます1人あたりの仕事のしわ寄せも大きくなってしまうことから、離職を早めてしまうという状況も生まれてしまうのです。

今後は根本的な待遇改善とともに、職場の環境整備が必要になっていくでしょう。